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ハロ-!エブリマメ 枝豆王子が行く

枝豆はおいしい!そして楽しい えだまめを家族団らんの象徴に

      
プロフィール

◆児島啓介[枝豆王子]◆

Author:◆児島啓介[枝豆王子]◆
作詞、作曲、歌、ギター、ほら貝

日本で唯一の枝豆研究家

歌う食育インストラクター

●食育の出前授業
『枝豆王子のいただきますワンダーランド劇場』
を主に小学校で行う(2007~2015現在)

●その他、お仕事承ります!!
食育イベントの盛り上げ係、
講演依頼、音楽ライブ、
枝豆の種まき、
レシピ実演など


O型 東京都出身 在住
青春出版社より『いつだって枝豆!(書籍)』を発売中


連絡先はメールフォームからお願いします
→ プロフィールの上にあります

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2011.09
07
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8~11月にかけて遠方から4つのイベント出演の依頼をいただいた。

この機会を使わせてもらってーー!

それぞれ4つの『枝豆の探求ツアー』

と名付けて冒険することを決めた。



探求というのは、

「はたして全国に枝豆の種類は何種類あるのか?」を調べる無謀な挑戦。

(なぜ無謀かは読んでいくとわかるはず…)

農家さんからの話を手がかりにして『枝豆の地図(データベース)』を製作するのだ。


1つめのツアーでは8日間で16軒の農家さんや大学の先生との”対談”を果たした。

まだまだ行くぜ~い♪


それにしても


●なぜこんな冒険を?

そもそも、ある子どもからの質問にはっきり答えることができなくて、

知らないことが悔しくなって始まったツアー。


●その質問とは?

「枝豆って何種類あるの?」

どこの小学校に行っても必ず聞かれる質問なのだ。

いままでは400種類以上あるといわれているよ~って答えてた。※統計資料はどこにもない。


●なんでタネなん?

毎年小さいながら畑で枝豆を育ててみているうちに、枝豆の「実」=「タネ」への興味が

どんどん膨らんできておさえきれなくなった。

いまこの瞬間にも滅びていく枝豆の在来種の品種もたくさんあるんだって。なくなる前に出会いたい!


●なにがしたい?

いろいろたくらんでいるが、『枝豆の地図』を作って、まずは子どもらを驚かせたい。

ぼくも以前はそうだったけど「そもそも枝豆に種類なんてあるの?」って

大人も飛び上がって驚くようなヤツ。



でもホントは単純に自分が知りたいだけっす。


さあ行ってみようかの~~

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3つの冒険・・第1章 『新潟・山形の冒険』


●新潟県は長岡市、長岡中央青果市場へ
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社長さんと専務さんに、最新の茶豆品種と隠れた噂の品種について伺う。
「いじわる豆」というのは初耳だった。
ガッツキすぎたか…「そこまで知りたいのなら、こっちに住んでみてはどう?(笑」と社長。
衝撃のフライパン蒸し茶豆!ごちそうさまでした。
途中から話が移った。旬を迎えた『なしナス』の話。ナマでいただくなしナスが”果物”すぎてまた衝撃。
お土産ナス沢山いただきありがとうございました。
長岡の伝承野菜、珍しくておいしいから検索して調べてみて!


●長岡の農家さん、丸山さんが枝豆(さかな豆)の畑に連れて行ってくれた。
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今日はこの長岡の伝承野菜の1つ、さかな豆に触れるのが最大の目的なのだ。
9月下旬の収穫だから、いまはまだ花が咲いている状態。
味も上品だけど、花も葉っぱも上品なんだあと言ったら「ホントに枝豆が好きなんですねー!」と丸山さんすごく喜んだ。
そして友達の農家さんを紹介してくれた。楽しみが増えてうれしい!



●いまや長岡市外にも生産が広がる「さかな豆」。

一番最初に市内に持ち込まれ、タネを選抜した長岡は王番田、福戸地区へ。
JAを見つけ飛び込んで事情を話すと、さかな豆の起源にくわしい農家さん・池津さんを紹介してくれた。電話取材。
この豆は昭和40年ごろ秋田の男鹿半島から、ある豆腐屋さんのところに持ち込まれた。
原型は残っていないかもしれないが秋田では「さしみ豆」という名前だったところまでは突き止めた、とのこと。
おいらも共に追跡調査に加わります!感謝。近いうちにぜひお会いしましょう。



●新潟県三条市に入り7月に枝豆王子のイベントを開催していただいた川村さん、そして川村さんを紹介してくれ
た阿部さんと居酒屋で豆談。

4年前、お二人が枝豆収穫用機器のメーカーにお勤めだったことがきっかけで出会うことができた。
ぼくにとって阿部さんはマメレンジャー。
(マメレンジャーとは枝豆収穫機の商品名だけど、ネーミングと阿部さんがぴったりマッチング)。
川村さんは生産者と消費者をつなぐ「結の郷」を立ち上げたばかり。協力して活動していけたら最高っす!



●三条市は農家・伊部さんのところへ
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2ヶ月前の枝豆収穫イベント、子どもたちでにぎわった舞台が伊部農園の畑。
あのあと畑は7月末に記録的豪雨で被災した。
信濃川の河川敷にあったため…ぜんぶ流され、5年以上自家採種を繰り返して完成させた4種類の枝豆も遠い海へ消えていった。
来年まくタネはとれない。4種類の枝豆がこの世から流れ去ったことを意味する。
伊部さんは集まった応援メッセージをテーブルに広げて終始笑いながら、でも涙目のようにも見えた。
「1割だけ、早く水が引いて奇跡的に助かった作物があった。それだけでも幸せなことだね。」
0からのスタートになるが、伊部さんはあきらめるどころか向上心に燃えている!
伊部さんの枝豆みんないつまでだって待ってます!



●新潟は弥彦村へ。3度目の訪問です。
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大好きな渡邊さんファミリーに包まれて癒された。
枝豆「弥彦むすめ」は春~夏の上旬で収穫を終え、これから渡邊ファームでは「ぶどう」のシーズン。
5色に輝くぶどうを「旅のお供に」って、いただいてしまった。
このあとぶどうたちにどんなに助けられたことか…。
果樹園ではいつもハクビシンとの闘いで苦労しているという。
ありがたくいただきます!
おばあちゃんが教えてくれた「農作業で疲れないコツ」。
→立てひざ、向きを変えてまた立てひざのポーズが愛しくて忘れられない。



●新潟は黒埼地区へ
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以前、課外授業開催でお世話になった「黒埼南小学校」に伺ってあいさつしたあと、茶豆農家・宗村さん宅へ。
ぼくがタモリ倶楽部に出演したとき、茶豆を提供してくれた方。
なんとタモリさんが優秀賞に選んだのが宗村さんの黒埼茶豆なんだ。
この日は「晩酌茶豆」という品種の豆をたくさんいただいた。
実が充実していてプリっとしてるから、おいしいだけじゃなく”楽しい豆”って感じた。
この豆は子どもも大好きなはず。
ご縁をくれた川村さんも交えてうれしい豆談、ありがとうございました!



●同じく黒埼地区の保苅農園へ
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長岡の丸山さんが紹介してくれた農家さん。
地元の野菜ソムリエさんやハーブの講師さん…保苅さんの親しい仲間も集合してくれて「ぴかり茶豆」という豆を囲んだ。
規格外で出荷できない豆も登場→これ特においしくない?ていう議論になった(笑
それは「3粒入りサヤだけど2粒しか実っていない豆」→実らなかった1粒は他の犠牲になった説。
「3分の2マメ」と名付け、「規格外から救い出そうの会」が発足した。もちろん遊びで。
突然のミニ×ミニライブも行った。
こんな感じで楽しすぎる豆談、また集まりたいですね!イベントもやろう。



●山形県に入り温海地区へ
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だだちゃ豆の起源を追う上で欠かせない幻の「ドンドコ豆」に出会うため、峠の山を登る登る登る。
山形大学の江頭先生に教えていただいたとおり、ドンドコ豆生産者・五十嵐さんに出会うことができた。
しかーし!豆はお猿のものになっていた。
猿の被害がハンパではなく、2年前から豆を作ってないというのだ。
あちこちで「ボム」という発破の音が山に響くのは、猿よけのためだという。
でもひそかにタネをとるために栽培している方はいるという。一安心。
五十嵐さん、どうか猿対策パンチのある方法がみつかりますように。
そして豆の歴史のお話ありがとうございました。



●山形県は月山パイロットファームへ
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じつはこのツアーのメインイベント!
伝統的な品評会である「だだちゃ豆食べ比べ会」にとうとう初参加&枝豆王子コンサート。
だだちゃ豆生産者さんが持ち寄る11種類の豆を一同に集め、思いっきり味わえる。よだれ&最高至福!!
用意してくださった手料理の数々も、珍しい、土地の山菜などが豊富に使われていて贅沢・・・日本食グルメにはたまらないハズ。
最長年齢元気な96歳の方から大学教授、大学研究員の方、地方からも食のエキスパートな方々が参加されていた。
今年のだだちゃは何度となく冠水し湿害の病気も発生、タネがそれを受け継いでしまうから…だだちゃは来年が正念場との声も。
でもパイロットファーム長の相馬さんから男らしいお言葉
「とれないときはとれない。とれるときはとれる。」
グルメなんて書いちゃったけど、ただおいしい料理をいただくと言うより、この地域の風土・自然をまるごと味わえるイベントだった。
ご馳走様でした。来年も楽しみです。



●翌朝、食べ比べ会で優勝した鈴木さんにお願いして畑につれてってもらえることになった!
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水害が多かった平野部より少し高台にある松ヶ岡という場所。
枝豆のうねたちの間にヒマワリのうねがあるところ・・・美しい。
さすが元鑑賞植物研究者の畑。
そう。だだちゃ豆を出品したけど農家さんというわけではないのだ。
さて優勝した枝豆の品種はどれ?鈴木さんもわからなくなってしまったそうだから探そう~。
雑草取りに活躍するヤギが今日は休憩?で出動せず残念。
畑の実験室、おもしろかったですありがとうございます!



●山形大学を退任された赤澤先生のコレクション(40種のだだちゃ豆のタネ!!)を受け継ぐ。
軽く身震い。先生!どこへでも付いていきます!
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赤澤先生はエダマメ研究会の現会長であり、「つるおかぼんちゃ」という極早生だだちゃまめの生みの親でもある。
肩書きだけ聞くとおっかない印象だけど、ただ「だだちゃ豆のことをもっと知りたい」というぼくのような者の話にも耳を傾けて
根気よく、誰にでも理解できるように答えてくれる。
ふところがでっかく温かいのです。

先生はいまは庄内映画村で撮影用に使う畑の管理を任されているのだ。
畑を見学と思ったら映画村の敷地内ぜんぶを案内してもらった。満喫。
農村エリアのだだちゃ豆畑ではタヌキが枝豆を食べてカラを散らかした跡を発見。やられたーー。

そしてそして楽しみにしていた赤澤先生とスナックでカラオケ~♪やっほーい。

しかしだだちゃ豆だけでも種類は最終的に100を超えるのだろう。集められるのか枝豆王子!?



●山形県は鶴岡市の白山地区へ
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冨樫さんの畑は豪雨で用水路が何度もあふれて被害にあった。
排水の工夫など、やることはやってたけど、畑が湖になるのを見てるしかなかったと話す。
こんなとき、在来種のだだだちゃ豆は生き延びるためにある判断をして人間をおどろかせる。
在来種や生き物の成り立ちについて話し出すと冨樫さんはハンパなくおもしろい。熱い。
無農薬栽培だからいろーんな生き物とお付き合いされて(笑)手間をかけて、でも出荷しなければならないという現実。
訪れるたびに聞かせてくれる尽きない苦労話なんだけどなぜだろう。深い深い在来種の生命力のすごさを誇らしく話しているようにも聞こえるのだ。
富樫さんの話を聞くのが大好きだ。



●山形県は内陸の戸沢村へ
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内陸には世に流通していない幻の枝豆の宝庫だっちゃ。
在来種を隅々まで調査した江頭先生の足跡をたどる冒険だ。
まずは「青ばこ豆」という緑で平べったい豆を先祖代々作ってきた早坂さんのところへ。
深い山を切り開いた感じの畑は恐竜がいそうな(て言えば伝わるかなあ)、こんなところで青ばこ豆はひっそり育てられていた。
早坂さんはやさしい人柄で、こんなひとに大事に受け継がれて守られている在来種は幸せだろうな。



●同じく戸沢村は最上川沿いにある集落へ
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ようのこ豆(鮭の子豆)という在来種を受け継いでいる中村さんを訪問。
じつはぼくは鮭についても語ると熱いのだけど(笑)、
まさか!!枝豆を探求していくなかで鮭の物語を隠し持った枝豆の品種に出会えるとは感動過ぎる(一人で盛り上がってスマン)。
鮭が上る雄大な最上川のほとりで栽培されてきた「ようのこ豆」のタネは色はベージュだけどイクラのようにつるんときれいな丸型。
出会えてよかった…。栽培を続けてくれてありがとうございます!



●山形県は長井市へ
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幻の品種「馬のかみしめ」。
ひとつ山を隔てた伊佐沢村で代々栽培されていたこの豆を、長井市の遠藤さんが引き継いだ。
遠藤さんは作物で地域の活性化を図るのに奔走していて、ぼくのこともその世界に引きずり込もうとしてしています(笑。
めずらしい花作大根や行者ニラなどを普及していました(行者ニラはいい!餃子の具にしたら最強でしょう)。
いろんなものをかみしめて旅が終了…と思いきや、「馬のかみしめ」の原種を訪ねて伊佐沢村へ。

しかし・・・最後の最後にクルマ走行中にアブの御来場でパニック!
こんな場面は教習所でやらないし。
あぶなかった。

立ち寄り温泉・ハイジアパーク南陽(←おすすめできる300円)で長湯して今度こそ旅は終了。




●●●総括

調べた情報だけではなく、その地を感じて思いを馳せることができたことが嬉しかった。

枝豆の起源を巡る冒険は始まったばかり。

回れば回るほど、もっと回らなくてはならなくなってる。

10年くらいかかって枝豆の地図(データベース)は完成していくのではないかと思う。

さまざまな物語とともに。


第2章は北海道、第3章は宮城へ行ってきます。4章は徳島へ。




【今回とくに豪雨がひどく被災された伊部さんと冨樫さんのとの対話メモから抜粋】


●流された河川敷の畑で、なぜか生き残った1割の枝豆について語る伊部さん


「生き残ってほしいと言う願いが通じた。

 枝豆は冠水すると収穫不可能なはず。

 葉が枯れたりしてくるでしょう。

 ドロかぶって真っ白になったけど、葉は枯れんかった。

 実が小ぶりだったマメが、ドロだらけになりながらも太っていくのが信じられなかった。

 毎日マメに励まされてるよ。マメは生きてるんだなあ。

 負けんなよ~って言ってるように見えた。」



「畑の生き物はすべていなくなったあと、生態系はどうなるかねえ。

 来年はまったく変わるだろうね。それは心配だよね。

 タヌキとかヘビは川を渡って逃げてくのを見たってひとがいるけど、ちっちゃいのはどうしたかねえ。」



「3つ心がけていいることがある。

 1つは探究心。もう1つは向上心。

 そして絶対に必要なのは、正直な気持ち。

 作物に対してもお客さんに対しても。


 ”見せる農業”が大事だと思う。」



●激しい気候変動を身で感じながら、生き物たち全員を思いやる冨樫さん


「1本の枝の中で、普通はいっせいに花が咲いていっせいに実をつけるだろ?

 でも今年は実が付いていながら花が咲くんだよ!

 こんなことってないんだよ(笑。

 どういうことかっていうと自然の作物っていうのは、生きながらえるために、

 何か急激なことがあってもこっちのが天候でやられてもこっちのが遅れて出て生き延びるっていう…

 そういう生命力があっての。

 作物自身が判断してそういうふうにしたんだな。

 在来種はそういうこともやってしまう。

 そうすると生育は揃わないし、脱莢の機械に入れても選別が大変なわけ。


 品種改良の豆ならこういうときいっせいに全滅する。タネはまた買えばいい。

 一方で在来種は頭いいから、人を悩ませるの。」



「味っていうのは収穫のときの天候次第でも微妙に変わるよ。

 豆は食われるために育ってるわけじゃないだろ?

 子孫を残すために一生懸命実ってるだけなんだから。

 そう考えれば味が変わるのは当然なんだ。

 豆が自分がどうやって生き残るかってことを必死に毎日変わる環境の中で
 
 自分の持ってる成分のなかで調整してるんだもの。

 その成長をサポートしてやるのが農家の仕事。」








いただきますワンダーランドとは? → こちら
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